5歳のときに旅人になると決断!旅のない人生なんてあり得ない。そんなバックパッカーさんに出会いました。

こんにちは。ベトナム・ハノイのゲストハウス「6ドルからの日本人宿」【Happy House】のざわわです。

ゲストハウスに来るお客さん・・・興味深い人が多いです。

そんな中、生粋のバックパッカーともいえる人がお泊りになってくださっているので、このブログで紹介したいと思います。

ザ・バックパッカーの雰囲気

私(ざわわ)が宿に帰ると、一人のお客さんが増えていました。それが、今回ご紹介するバックパッカーMasayaさん。

予約なしでやってきて、みんなとワイワイするわけでもなく旅慣れた感じ。日本人宿は旅の初心者や、会社員・大学生バックパッカーさんが多く、ワイワイみんなと話したい人が多いのですが、ちょっと違う模様。

5歳の時に旅人になると決断

しかし、みんなでご飯を食べに行く機会があり話してみると、かなり気さくな方。孤高の旅人というわけではなく、みんなとワイワイするのもお好きな方でした。

となれば、色々、旅のお話を聞いてみたくなるもの。

すると会話の中で、なんとわずか5歳のときに、「旅」を意識したとのことが発覚。大好きだった電車に乗って、旅をしたいと考えたのだそうです。10代のころから、旅への思いがあったという人はかなりいますが、5歳で旅を意識するなんてダントツの最年少だと思います。

バックパッカー人生のはじまり

「旅」を意識したのが5歳。しかし、さすがに5歳では一人旅は実現できず。

初の一人旅は小学校3年生になったときのことだそうです。とはいっても、まだ、このときはブルートレインのちびっ子ツアーへの参加者として。ご両親は一緒に行かないものの、ツアーに参加する他の子どもや引率者と一緒の旅。

しかし、そのあとのステップアップは早い。翌年、小学校4年生では、家族で行った福島旅行の帰り道、Masayaさんは家族とわかれて、地元、静岡まで一人旅を決行。家族は新幹線で帰り、Masayaさんは在来線を使って帰りました。

小6の自由研究では、1人旅をまとめ表彰までされてしまいました。

どんな旅をしているの?

その後も、家出とも旅ともつかぬことをしながら、Masayaさんは成長。旅の途中で、中学生が平日にふらふらしているということで、警察に補導された経験がなんと2度もあるそうです。そしてついに、高校最後の春休みに、はじめての海外旅行としてアメリカへ。国内だけだった旅が海外へと広がり、旅人への道を突き進んでいきます。

そんなMasayaさんの旅は、基本は可能な限り現地語で話し、現地の食べ物を現地の人といっしょに食べるようなスタイルです。旅をする国の数字はできる限り覚えてから行くようにしているので、ベトナム語でもちろん数を数えられます。

他にも、ロシア、中国、タイ、ラオス、インド、スペイン・・・買い物など基本的な会話はできるそうです。

そして、Masayaさんが旅において大切にしていることがもう1つ。それは陸路で移動すること。5歳の頃から、「この列車でここへ行って、次はこの列車でここへ行って…」そういうふうにして旅の計画を考えてきたMasayaさんにとって、陸路移動こそが旅なのです。

今回もはっぴーはうすのあるハノイから、列車に乗って中国へと向かいます。

バックパッカーとして生きる悩み

「旅をし続けている人生。」

と書くと、かっこいい響きですが、実際は悩みもあるそうです。

現在のMasayaさんの生活は、日本でお金をためる期間と、旅する期間を繰り返す、旅人生活。周囲の同世代たちは、歳を重ねるごとにどんどん普通に日本で定職についているなか、自分は旅人として収入的には安定しない状態。「この生活でいいのか」と、悩むことを繰り返してきたそうです。

安定したいのであれば、就職すればいいのですが、「長期の旅を辞める」ということを考えるとき、「それはコーラから炭酸を抜いてしまった状態になるだろう」とMasayaさんは表現します。

Masayaさんは、「このままでいいの?」という思いを抱きながらも、旅を続けています。

バックパッカーとしてのスキル

「何されていますか?」会社員です、教師です、金融関係です、主婦です・・・もし、Masayaさんがその質問に答えるならば、「バックパッカーです」になるのでしょうか。

Masayaさんを見ていると、「バックパッカー」「旅人」のプロフェッショナルのような気がしてきます。というのも、累計10年近く旅に出ているMasayaさん、国境越えや両替など、旅に関する知識量が半端ありません。

「国境超えの情報など、情報ノートに書いてもらえますか?」と図々しくもお願いしたところ、過去のノートなどを見て振り返ることもなく、自分の記憶をもとにすらすらと何ページにもわたって書いてくれました。普通の人が、自分の家から職場までの道のりを説明するのと同じ要領なのです。

それから、Masayaさんのベトナム語を少しだけ聞く機会があったのですが、普段から使い慣れているような印象。日常会話とまではいかないまでも、買い物ができるレベルで何か国もの言葉を覚えているのは、旅をする上でかなりメリットになるのではないでしょうか。

おそらく、きっと旅をするために必要なスキルを知識や語学以外にも、まだまだ持っているに違いありません。

ずっと旅人であり続けてほしい

Masayaさんが5歳のときに旅をすでに意識していたと聞いたとき、私は「天職」という言葉が頭に浮かびました。一般的に「旅人」は職業ではありませんが、もし、「旅人」を職業に含めなよいてらば、Masayaさんの天職だと思います。

一生続けるのは、経済的にも、世間の目を考えても、易しいことではないと思いますが、「旅のない人生なんてあり得ない。」と断言する姿を見てしまうと、旅をずっと続けてほしいなぁと思わずにはいられません。それは無責任なのことなのかもしれませんが。

ネットで情報を発信している私としては、ネットでの情報収集も当然アリな手段と考えるわけですが、Masayaさんのような旅を本当に楽しんできた旅人たちの情報が、生の声で、10代、20代の人に伝わっていくというのも、今後、消えないでほしいなぁと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする