こんにちは!ハノイのゲストハウス「6ドルからの日本人宿」【はっぴーはうす】 です。
今回はハノイ最大の屋内マーケット「ドンスアン(Dong Xuan)市場」を紹介したいと思います。この記事を読んで、ポイントを押さえて観光すれば、ドンスアン市場観光を10倍楽しめること間違いなしです!
目次
ドンスアン市場ってこんなところ
ドンスアン市場の正面には「Cho Dong Xuan」という文字が!Cho(チョ)とは、ベトナム語で市場のこと。
さて、ハノイ最大の屋内市場、ドンスアン市場。ドンスアン市場は、1889年にフランスによって建てられました。しかし、1994年火災で焼失してしまい、現在の建物が再建。古いようで新しい市場です。
どこにあるかというと、旧市街の北側の端。
3階建ての建物内中心は吹き抜けになっていて、噴水があります。吹き抜けを囲むように、たたくさんの小さな商店が並んでいて、「ザ東南アジアの市場」と言った雰囲気です。
雑貨や食料品もありますが、その多くは靴、衣料品や生地類と言ったもの。もちろんアオザイやアオザイ用の生地も充実しています。
ホーチミンにあるベンタイン市場は、観光客であふれかえっている印象ですが、ハノイのドンスアン市場は観光客より、ベトナム人向け。「お姉さん、安ーい、買ってー」なんて誘われることもほとんどありません。
ドンスアン市場では、ハノイの人々の生活を垣間見ましょう!
ドンスアン市場、5つの観光ポイント
それでは5つの観光ポイントです。ドンスアン市場は、予備知識なしで行くと面白いところを見逃してしまいがち。しっかり押さえてから、見に行きましょう。
市場内を歩き回って、アジアの空気を感じよう
市場はかなり大きいです。2つの大きな建物からなり、どちらも3階建てとなっています。
1階で建物同士を移動できるのはもちろん、2階、3階もそれぞれ渡り廊下のような感じで繋がっています。写真が渡り廊下なのですが、みなさん、布を盛大に広げて作業中。
広い建物の中をぐるぐる歩き回ってアジアの空気を感じましょう。
2階の生地コーナーでは、生地の上で休憩している人も多数。日本人的にはちょっとびっくりな光景ですが、日本人もこのくらいゆる~く働いた方がいいかも!?
1階の靴エリアの靴の数は半端ない。頑張って探せば、いいのが見つかる⁉
建物は2つ続いているので、手前だけで観光を終わりにせず、奥の建物にも行ってみてください。大量の乾物が。海老やタケノコなどうまみ成分の宝庫!と言った感じ。ベトナム料理のおいしさの秘密はここにあり?
裏口を出ると、魚介エリアが。カニ、イカ、魚、貝、スッポンもいるかも⁉
ハノイ定番土産を格安でGET
ドンスアン市場でお土産を買えるのは、正面入り口入ってすぐのエリアと建物の左側あたりです。上の写真は正面入り口。
パッと見、「なーんだ、その辺のお土産屋で売っているものばかりじゃないの」という印象ですが、他より「安い」です。特におすすめは、建物の左側にあるお土産屋が並ぶ通路。
巾着袋が小さいものは、1万ドン(約50円)前後で買えます。それも交渉なしで!もちろん、たくさん買って割引交渉しても大丈夫です。
ベトナムはコインがないので、旅のはじめに、小物入れをベトナム専用財布として購入してもいいかもしれません。
私も思わず買っちゃいました。水牛の角スプーン。1個15000ドン(約75円)でした。
アクセサリー類にも掘り出し物があるかも。
さらに、売り子のお姉さんたちの中には、日本語が上手な人も何人かいるのがありがたいところ。今回、お顔の掲載をお願いしたのですが、ダメと言われてしまいました。残念…。
アジアで「日本語OKな市場のお店」というと、しつこい接客やぼったくり価格をイメージする人も少なくないと思うのですが、ドンスアン市場はそんなことありません。最初から、土産物店より安い価格を提示してくれるし、買わなかったとしても嫌な顔をしたりしませんよ。
※これは私の印象です。人によって感じ方に違いはあるかも。
そして安いのは雑貨類だけではなかった。
ばらまき土産として人気の高いチュングエンコーヒーのインスタント。だいたい、スーパーで1袋10万ドン(約500円)くらいなのですが、2袋で18万ドンにしてもらいました。1袋9万ドン(約450円)です。
お茶は買う前に香りをかがせてくれました。
ライスペーパーやカシューナッツもベトナム土産にいいですよね。
食品コーナーは奥の建物1階です。ただし、こちら食品コーナー、日本語が通じないのはもちろん、あんまり英語は通じません。身振り手振りでお買い物を楽しんでくださいね。
市場裏が面白いんです、ホビロンもあるよ
ドンスアン市場は中だけ見ていてはダメです。市場の裏、市場の周りが面白いのです。市場正面から見て右(南)側からぐるっとまわって見て行きましょう。
右側の注目ポイントは路上のフルーツや軽食が多いコト。中でも注目は、ホビロン。アヒルの孵化する前の卵ですね。日本人にはホビロンという名前の方が有名かもそれませんが、北部ではチュンビットロンと呼ばれることが多いです。
中身は・・・!!!ですが、味は普通のゆで卵より濃厚で美味しいです。2個で15000ドン(約75円)でした。
市場の建物に沿って裏にまわると、古くて味のある建物があります。この建物はちょっと迫力がありますね。
そして、その前には天秤棒の果物売りのおばちゃんがたくさん。警察の規制などが入るときは、いないときもありますが、基本、毎日、たくさんの果物売りがいます。ここで旬のフルーツを購入して、ホテルの冷蔵庫で冷やして食べる!最高ですね。
ヤマモモ(ベトナム語はタインマイ)を買ってみました。ヤマモモはかなり高くて1㎏10万VND(約500円)!普通の果物は目安として1kgあたり4万VND(約200円)前後。
1キロなんて買えないよ、という方!「ハーフキロ」と言ったら、案外通じます。500gぐらいのフルーツなら食べられないことないですよ。
そして、インスタ映え抜群のニンニクやトウガラシの山も、ドンスアン市場の裏で見ることができます。
他にも市場裏あたりをうろろすると・・・日本人にとっては、とっても刺激的な光景が広がっていることでしょう!
続いて市場のもう片側の側面へ。北側ですね。こちらの見どころは、時間帯にもよりますがトラックがずらりと並んでいること。ドンスアン市場が単なる観光市場ではなく、今も現役の卸売り市場であることがわかりますよ。
北側には観光客向け屋台もあります。でも、せっかくなら次に紹介するローカル食堂でランチを食べてみるのがおすすめですよー。
市場食堂でお食事タイム
東南アジア市場と言ったら食堂エリア!と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、ドンスアン市場、何も調べずに行くと食堂が見当たりません。
食堂は2つの大きな建物の先にある、小さな建物、2階にあるのです。ちっとも目立つところにありません。
そして、市場というと小さい店がご飯屋、麺屋など色々並んでいるイメージですが、ドンスアン市場はどちらかというと社員食堂的な感じ。
まず、入口でご飯を受け取ります。女の人は少なめにしてもらうといいかも。
そして、おかずコーナーへ行き、自分で食べたいものを好きなだけ取ります。
と言っても食べ放題じゃありません。会計コーナーへ行き、おばさんに取ったおかずを見せると料金を教えてくれます。
ここでスープを追加してもOK。スープは3000ドン(約15円)でした。
私が取ったご飯は、お野菜中心、全部で3万ドン(約150円)+スープ。味は家庭料理という感じで非常に食べやすいです。フォーばかりで飽きている人、ローカル気分を味わいたい人は、ぜひドンスアン市場の2階にある食堂でランチをしてみてください。
ローカル屋台通りはレトロ度合い100%
ドンスアン市場の建物内の食堂も美味しいのですが、写真映えしそうなローカル屋台通りがドンスアン市場の近くにあります。どんどん発展しているベトナムですが、ここは何十年か前にタイムスリップしたような雰囲気。
市場の右(南)側を歩くと、細い通りがあるので勇気をもって入っていきましょう。食事をしなくても、通るだけでも価値がありますよ。
ローカルの食堂。看板に何気にビュッフェと英語が書いてありますね。
私は海老のかき揚げ、「バイントム」の店で食べてみました。1個1万2千ドン(約60円)ほんのり甘くておいしかったです。
海老のかき揚げはハノイの名物ですよ。
ドンスアン市場の楽しみ方番外編
5つのポイントを押さえれば、かなり楽しくドンスアン市場観光ができると思いますが、さらに観光を充実させたい人のために、もう少しおすすめポイントをご紹介。
女子はトイレに行くべし
男子はあまり関係ありませんが、女子は1度市場内のトイレに入ってみてください。トイレは1回2000ドン(約10円)の有料でなかなか清潔ですが、日本人女子には衝撃的な光景が広がっていると思います。私は中国へ行ったことがないのですが、中国では、けっこう有名なあのトイレです。
近くの観光スポットも楽しみましょう
ドンスアン市場まで来たら周辺の観光スポットもついでに楽しむのがおすすめ。中でも、おすすめはロンビエン橋。鉄道が来ていなければ、線路の中に入って写真撮影可能です。気をつけてくださいね。
かごバッグ通り(ハン チエウ通り)も近いので、女性は1度は行ってみるべし。かごバッグの多さにテンション上がると思いますよ。
そして、見ていて楽しいのは祭事物通りのハンマー通り。クリスマスやハロウィン、お正月(旧正月)前などイベント事の前は、とってもにぎやかな通りになりますよ。
一息カフェ&お茶スポットもあるよ
夏場は観光していると汗だくに。ちょっと冷たいモノでも!そんな気分になりますよね。まず、おすすめは市場の正面口、目の前にある、サトウキビジュース屋。
写真奥にはローカルカフェも見えてますね。こちらで一息つくのもあり。
サトウキビジュース1万ドン(約50円)とお茶5000ドン(約25円)を飲みました。
そして、市場内中央の吹き抜けエリアには、チュングエンコーヒーのコーヒースタンドが。私は、コーヒーゼリー入りのミルクティーを飲みました。32000ドン(約160円)だったかな。チュングエンコーヒーはベトナムの超有名コーヒー会社。コーヒーゼリーも美味しい。
祭事物のハンマー通りに入る角には、小洒落たカフェチェーン店もありましたよ。
ドンスアン市場はどこにあるの
ハノイのシンボルとも言えるホアンキエム湖、ドンスアン市場はホアンキエム湖から見て北側です。
ホアンキエム湖から行く場合、この「ハンダオ通り」をひたすらまっすぐ北上すれば、正面入り口に到達します。道の名前が途中変わりますが、気にせずまっすぐ、まっすぐ北上。
通りは衣料品店が圧倒的に多いです。
途中、観光客向けの涼しげな洋服のお店も。バックパッカーに人気のタイパンツも購入可能ですね。
湖から徒歩10分くらいでしょうか。右手にドンスアン市場が見えてきました。
【Googleマップ】
住所:Đồng Xuân, Hoàn Kiếm, Hà Nội
営業時間:7時~18時頃
※金、土、日は市場の前の通りでナイトマーケット有り
ドンスアン市場のまとめ
ドンスアン市場は旧市街北側にある、ハノイ最大の屋内市場。火災のため再建されていますが、市場そのものの歴史は100年以上。今も観光地としての役割だけでなく、現役の市場として機能しています。
そして、市場の中やその周辺ではベトナム人の生活を垣間見ることが!市場内の食堂や、周辺のローカル屋台で、ローカルランチに挑戦してみるのも楽しいもの。
とても観光しやすい立地だと思うので、ハノイへ来た際にはぜひ1度訪れてみてください。